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1999 年度 実績報告書

環北極雪氷掘削コアによる比較環境変動研究

研究課題

研究課題/領域番号 11208202
研究種目

特定領域研究(B)

研究機関国立極地研究所

研究代表者

神山 孝吉  国立極地研究所, 研究系, 教授 (70135507)

研究分担者 本山 秀明  国立極地研究所, 研究系, 助教授 (20210099)
藤井 理行  国立極地研究所, 北極圏環境研究センター, 教授 (20125214)
渡辺 興亜  国立極地研究所, 研究系, 教授 (60111861)
古川 晶雄  国立極地研究所, 研究系, 教授 (70261120)
東 久美子  国立極地研究所, 研究系, 助教授 (80202620)
キーワード深層雪氷コア / 雪氷コア / 古環境変動 / 北極 / 物質輸送 / 雪氷圏 / 汚染 / 環境比較
研究概要

以下の各地域の研究を行った。
(1)グリーンランド ; 「北グリーンランド深層コア掘削解析研究計画(NGRIP)」への参加
活動はデンマーク、コペンハーゲン大学を主体に、ドイツ、日本、スイス、フランス、スウェーデン、米国等との国際共同研究として行われている。日本はフィールドでのコア掘削・処理の作業に参加し、コア研究については主として物理・化学・気体分析等の分野における測定・解析を共同分担している。
実施計画および実施経過 : 平成9年の掘削作業中に深さ1373mの孔内でスタックしたドリルは、平成10年のシーズン終了時においても回収されなかった。平成11年度は、第1孔のスタック深さを超えることを目標に掘削主体の作業計画が立てられ、日本から3名が参加し、コア採取深さが1751.47mに到達してシーズンを終了した。コア試料の一部はコペンハーゲン大学を経由して日本に冷凍輸送され、各研究室で測定が開始された。
(2)スバールバル ; 「雪氷コア解析による北極スバールバルの古環境変動」の研究
北極スバールバル諸島各地でコア掘削を行いスバールバル全域の環境変動の空間動態を明らかにするとともに、北極海を取り囲む地域での近年数100年間の古環境を比較することを目的とした。北東島東氷河氷帽で採取した氷コアの解析をノルウエー極地研究所の研究者とともにトロムソで実施した。
(3)シベリア ; 「北極圏広域雪氷観測計画」の実施
北極における大気環境汚染を考える上で、冬季に優勢な高気圧が形成されるシベリアおよびその周辺の大気循環場における汚染物質の輸送は重要である。このため、シベリア高気圧圏での物質循環と大気汚染の実体を明らかにするため、シベリア南東部と中国北東部での広域雪氷調査を、ロシア科学アカデミーのヤクーツク永久凍土研究所と中国黒龍江省交通庁との共同研究として実施した。シベリアではヤクーツク・ブラゴベンシチェンスク間とヤクーツク・イルクール間、中国側ではハルピンから北東部の調査を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Koerner,R.M.: "A 100 year record of ion chemistry from Agassiz Ice Cap, Northern Ellesmere Island NWT, Canada"Atmospehric Environment. 33. 347-357 (1999)

  • [文献書誌] Kawamura,K.: "Implication of azelatic acid in a Greenland ice core for oceanic and atmospheric changes in high latitudes"Geophysical Research Letter. 26・7. 871-874 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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