研究課題
特定領域研究
超伝導工学は、核融合炉実現に必要不可欠な要素技術として重要視されており、総合的かつ系統的な開発研究が必要とされている。本研究は、核融合実験装置への超伝導実応用研究の推進により、先駆的な研究開発の役割を果たすと共に、幅広い分野への超伝導応用工学の発展を期待するものである。超伝導工学の核融合炉への応用のための研究として、高温超伝体の電流リードへの適用と超流動ヘリウム冷却の超伝導マグネットに関するデータベースの構築を行った。20kA HTS電流リードの冷却通電実験では、実用的な大電流通電が可能な高温超伝導体を用いた電流リードの実証と、その試験方法・評価方法に関する指針を得ることができた。拡散法Bi2212を用いた電流リードの最適設計と評価では、Bi2212材料選定の参考となるデータと補強材料を含めた総合的な研究及びFZKのCURLEADプログラムを適用した最適設計等により、冷却効率や安定性を考慮した設計指針に関する基盤研究を進めることができた。大型超伝導コイルの超流動ヘリウム冷却技術の研究に関して、これまでの共同研究からHeII冷却超伝導コイル設計に関するデータベースを構築した。複雑な超伝導コイル巻線内部の熱輸送特性は解析可能であることが分かった。また、高熱流束領域における多孔質材料と強制流動効果について、乱流成分を含めた解析が必要となることが分かった。同時に、低い熱流束領域における理論値に基づいた設計は可能であることが明らかになった。
すべて 2004
すべて 雑誌論文 (8件)
IEEE Transaction on Applied Superconductivity Vol. 13, No. 2
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Advances in Cryogenic Engineering Vol. 49B
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