研究課題/領域番号 |
11211203
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
池田 進 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 教授 (80132679)
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研究分担者 |
柴山 充弘 東京大学, 物性研究所, 教授 (00175390)
武田 定 北海道大学, 理学研究科, 教授 (00155011)
野田 幸男 東北大学, 科学計測研究所, 教授 (80127274)
新村 信雄 日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 教授
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キーワード | ナノクリスタル / 水素 / 中性子散乱 / 日英協力 |
研究概要 |
本年は特に以下の2つの研究を日英協力により行った。 シリコンナノ結晶(n-Si)表面に水素を終端したSi-Hナノクリスタルは、発光素子としての可能性を持った物質として脚光を浴びつつある。また、終端する水素を重水素化することにより、発光波長が変化するというきわめて興味ある性質を有している。このようなアイソトープ効果から、終端した水素原子とナノ結晶電子との結合状態、n-Siに閉じこめられたフォノンの状態、ならびにn-Si表面に終端した水素原子の振動状態を研究した。中性子散乱、ラマン散乱の結果の違いから、表面に起因するモードの存在が確認できた。 また、地球の内部にいかに水や水素原子が蓄積されているか知ることは、地震の発生原因や地球を取り巻く水の動きを知る上で重要な課題である。このような視点に立って、炭酸カリウムの高圧化の研究をおこなった。その結果、加圧によって、水素ボンドの変化をとらえることができ、いかに構造変化を行っているか知ることができた。
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