研究分担者 |
村上 正志 北海道大学, 農学部・附属演習林, 助手 (50312400)
田中 夕美子 北海道大学, 農学部・附属演習林, 教務職員 (60221397)
日浦 勉 北海道大学, 農学部・附属演習林, 助教授 (70250496)
高木 健太郎 北海道大学, 農学部・附属演習林, 助手 (20322844)
柴田 英昭 北海道大学, 農学部・附属演習林, 助手 (70281798)
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研究概要 |
高CO_2環境における樹木生理過程に関する研究では,被食防衛物質の生産量に着目した実験を行った。この結果、被食防衛物質の生産量が増加し,捕食者からの防御能力が増加することが明らかになった。個体-群落-景観スケーリングアップに関する研究では,苫小牧演習林全域の森林を航空写真判読から構成樹種によって50タイプに分類し,各面積を算出した.演習林全域に設定された約170箇所の永久調査区を用い,現存バイオマスと過去8年間の成長量を算出した。バイオマスは3125gC/m^2,成長量は100gC/m^2/yearとなった。2000年7,8月の肥大量は,暑かった1999年の同月に比べて減少したが,5,6月の肥大成長量は1999年の同時期に比べて増加した。微気象観測による森林-大気間のCO_2交換量の観測と森林-河川エコトーンにおける溶存無機・有機炭素および粒状炭素フラックスの観測は今年も引き続き継続した。集水域レベルの炭素収支を概算した。フラックスタワーの周辺半径1kmは他の場所と比較して群落成長量が大きく,140-338gC/m^2/yearの値をとることなども一部の要因として考えられるが,この問題については今後も検討が必要である.
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