本研究課題では、ポリ(3-ヒドロキシブタン酸)(P(3HB))分解酵素による基質分解メカニズムを分子レベルで解明することを目的とする。特にP(3HB)分解酵素が、不均一系で作用することに着目し、酵素のP(3HB)表面への結合メカニズムについて、生化学的あるいは遺伝子工学的手法を用いて詳しく調べる。本年度は、P(3HB)分解酵素の基質結合ドメインのアミノ酸残基への変異導入および、基質結合ドメイン蛋白質の大量合成に着手した。基質結合ドメインのポリエステル表面への結合能力評価については、領域内の共同研究として実施する予定である。本年度の補助金で購入申請した機器は全て納品、設置済みであり、支障なく稼動している。
|