• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

メタノール処理を伴うクリーンコール製造法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11218203
研究機関群馬大学

研究代表者

寶田 恭之  群馬大学, 工学部, 教授 (70154929)

キーワード石炭 / 前処理 / メタノール / 鉱物質 / 金属 / 硫黄
研究概要

本研究では新規なクリーンコール製造プロセスの開発を目的として、メタノールを利用した緩和な石炭前処理を伴う選炭法を検討している。石炭をメタノールで前処理すると、石炭質の機械的強度が低下して紛砕され易くなり、更に石炭質と鉱物質との界面での密着性が緩和され、紛砕時に鉱物質が効率よく分離除去されることが期待できる。
そこで本年度は、本処理法を幅広い炭種に適応させるために9種類の石炭を用いてメタノール処理を行い、炭種の影響を検討した。更に、高度選炭を実現するため、紛砕後の石炭粒子に含有される鉱物質及び硫黄分の分布状態を篩い分けおよび比重分離した試料について調べた。また、これまでの検討により、メタノール処理によって石炭中に含まれる微量金属が溶出することが確認できたため、6種類の石炭を用いて、金属溶出に対するメタノール処理の影響を明らかにした。
研究成果を以下の通りである。
1)いずれの炭化度の石炭においても、メタノール処理の効果は認められる。処理の効果は元々紛砕しにくい石炭において大きい。
2)メタノール処理の効果は、石炭粒子径が大きい場合に顕著である。
3)メタノール処理を行うことによって、鉱物質の選択的紛砕が行われ、粒子径が小さく比重の大きなフラクションに鉄分が多く含まれる。
4)メタノール処理を施することにより、紛砕後、硫黄分は小さな粒子径のフラクションに濃縮される。
5)メタノール処理中に金属の一部は溶出し、FeおよびCaの溶出量が多い。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.Wang, T.Takarada: "Role of Calcium Hydroxide in Supercritical Water Gasifiction of Low-Rank Coal"Energy & Fuels. 15(2). 356-362 (2001)

  • [文献書誌] Jie Wang, Kayoko Morishita, Takayuki Takarada: "High-Temperature Interactions between Coal Char and Mixtures of Calcium Oxide, Quartz, and Kaolinite"Energy & Fuels. 15(5). 1145-1152 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi