| 研究分担者 |
播磨 尚朝 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (50211496)
酒井 治 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60005957)
斯波 弘行 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (30028196)
横山 寿敏 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60212304)
楠瀬 博明 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00292201)
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| 研究概要 |
・遷移金属酸化物における「八極子秩序」の可能性
通常、遷移金属酸化物では軌道秩序として「四極子秩序」に相当するものだけを考えている。しかし、ある場合には「八極子秩序」が可能であることを示した。
・磁性イオンを含まない半金属における高温強磁性
CaB_6などの強磁性が生ずる機構として,3重項励起子の凝縮が欧米で提案されている。我々は,電子構造と結晶構造の洞察からCaB_2C_2の強磁性の可能性を指摘した。これは,本領域の実験グループ(秋光班)によって実際に確認された。また強磁性の機構については,二重交換相互作用を一般化した機構を提唱し,密度行列繰り込み群を用いたモデル計算を行っている。
・スクッテルド鉱型化合物の電子構造
この系のいくつかの物質のフェルミ面を明らかにし、PrRu_4P_<12>の金属絶縁体転移がフェルミ面のネスティングである事を指摘した。また、この系の結晶場も明らかにした。
・Yb_3As_4の局所対称性
中性子非弾性散乱、帯磁率の実験より結晶場構造を定めた。局所C_3対称性を反映してc軸に垂直な磁場(H)により、c軸方向にHの3次の振動磁化が出る可能性を指摘した。
・少数キャリヤー系の磁性と伝導
少数キャリヤー媒介による磁気イオン間相互作用と、伝導をモンテカルロ法により調べた。温度降下に際し、抵抗はT_cの非常に高温側から増加し始めることを示した。
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