研究課題/領域番号 |
11220204
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
倉本 義夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70111250)
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研究分担者 |
播磨 尚朝 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (50211496)
酒井 治 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60005957)
斯波 弘行 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (30028196)
横山 寿敏 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60212304)
楠瀬 博明 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00292201)
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キーワード | 軌道縮退 / f電子 / d電子 / 強磁性 / 反強磁性 / バンド理論 / 近藤効果 / 多極子秩序 |
研究概要 |
・CeB_6のII相での励起スペクトル関連する実験はすでになされており,我々は以前予備的な研究を行ったが、今年度本格的に調べ始めた。中性子散乱の強度と分散関係の両者の理論値と実験値を比較してモードの同定をしようとしている。最も分散の強いモードの同定は出来たが、それ以外については現在も進行中である。 ・Ce_xLa_<1-x>B_6における多重極秩序直交磁気秩序相(III相)の発現機構を議論した。次近接サイト間の擬双極子型交換相互作用が直交磁気秩序安定化に重要であり、Laドープによって得られるIV相の秩序変数が八極子である可能性を指摘した。また、III相でのスピン・軌道の集団励起モードの分散を求め、多極子間相互作用との相関を議論した。 ・Yb_4As_3の電荷秩序相における励起スペクトル神木らの中性子実験の報告があり、それを理論的に研究することを目的にしている。磁場の下での励起スペクトルの波数依存性を明らかに出来たと思っている。 ・パイロクロア酸化物の電子構造新しい超伝導酸化物であるパイロクロア型Cd_2Re_2O_7とその関連物質の電子構造を計算により明らかにした。 ・スクッテルダイト型化合物の電子構造PrRu_4P_<12>の金属絶縁体転移の機構が、Pがわずかに動くことによるフェルミ面のネスティングである事を示した。
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