研究課題/領域番号 |
11221101
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
花田 修治 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (10005960)
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研究分担者 |
渡辺 龍三 東北大学, 工学系研究科, 教授 (20005341)
馬越 佑吉 大阪大学, 工学系研究科, 教授 (00029216)
榎 学 東北大学, 工学系研究科, 助教授 (70201960)
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キーワード | 複合機能化 / 材料協調設計 / 界面制御 / 複合材料 |
研究概要 |
平成13年2月8日、9日に第3回の研究会を公開シンポジウムという形で開催した。研究計画班全体ではこれまでに2回の研究会を開催し(平成11年10月7日、平成12年3月25日)、研究の進捗および今後の計画について議論してきた。また、研究会の前後には総括班会議を開催し、研究計画がどの程度順調に進んでいるか、進める上での問題点は何か、その対策は何かなどについて細かく分析し、その検討結果を各班にそのつど連絡し、指導してきた。第3回の研究会では、公開シンポジウムで研究計画前半の成果を発表することにより、研究計画班以外の方々からも率直な意見をいただき、コメントやアドバイスを総括班で整理して後半の研究に積極的に反映させていくことにした。 これまでの成果は (1)組織・界面制御による要素材料の高機能化、 (2)複合機能化の材料プロセスと信頼性評価、 (3)新規プロセス開発、 に分類される。(1)では結晶粒界性格を制御することによる形状記憶特性の改善、生体適合性に優れた形状記憶新合金の開発、集合組織制御による磁場応答型形状記憶合金の特性改善などの成果が得られており、これら高機能要素材料を利用した複合化プロセスをいかに確立していくかについて総括班からいくつかの提案がなされた。これらについて今後実証をしていく予定である。(2)では、SiC連続繊維/Alアクティブマテリアルの創製、ZrC/Mo in-situ複合材料における高強度高靭性化などの新規複合材料の基本コンセプトが示されたが、今後は実用化に向けての材料特性、プロセス制御技術の確立についても取り組んでいく。(3)では独自に開発した方法で単分散機能性粒子を作製するとともに、2、3次元配列させるプロセス技術を開発したが、今後は粒子サイズをどこまで小さくできるか、傾斜化による複合化で新規材料特性を発現させられるかを目標に実験を進めることにした。
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