研究課題/領域番号 |
11223201
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山崎 巌 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80002111)
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研究分担者 |
下村 政嗣 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (10136525)
相田 卓三 東京大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00167769)
大須賀 篤弘 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80127886)
長倉 三郎 東京大学, 物性研究所, 名誉教授
三室 守 山口大学, 理学部, 教授 (40142004)
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キーワード | 分子配列系光化学 / コヒーレント光化学 / 超分子 / フェムト秒蛍光分光 / 量子干渉 / 光合成反応中心 |
研究概要 |
本特定領域研究の目標は、反応分子が連鎖的に配列した分子配列系におけるコヒーレント光化学を実験的理論的に確立し、その反応機構と制御機構を取り入れた新しい分子素子原理を生み出すことである。総括班は、各計画研究がこの主題にそって進まれるように企画調整を行う。総括斑は、各計画研究代表者とともに外部より評価委員として、長倉三郎博士(神奈川科学技術アカデミー理事長、東大名誉教授)、馬場宏明博士(北大名誉教授)、丸山和博博士(京大名誉教授)、またアドバイザーとしてPill-Soon Song博士(ネブラスカ大学化学科長、クムホ生命科学研究所所長)に委嘱した。 本年度は、2回の総括班会議(平成13年10月および平成14年1月)と第2回公開シンポジウム(平成14年1月)を実施し、本特定領域研究の進捗状況を確認をし、最終年度にあたって、目標への達成度について意見交換し総括を行った。 その結果、本領域研究の目標達成度について次のように総括された。先ず主要な研究目標である「分子配列系コヒーレント光化学反応における量子干渉効果の観測と解析」については、当初の予測を実証する実験結果が得られ、また外国研究者によって認知されたことからみて、充分な成果があげられたこと、また「コヒーレント光化学反応の外部電場による制御」についても、新しい認識が得られつつあることが確認された。「光合成系の電子伝達と励起子伝達の理論的解明」についても、決定的な機構理論が構築され、国際的にも認知されたことは本研究の大きな成果であることが確認された。さらにこれらの結果をふまえた「量子演算素子への展開」について、今後の研究進展に期待されることが確認された。
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