研究課題/領域番号 |
11224101
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
小林 速男 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (60057635)
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研究分担者 |
丸山 有成 法政大学, 工学部, 教授 (40013479)
木下 實 山口東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (40011530)
岩村 秀 放送大学, 教授 (10011496)
井上 克也 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (40265731)
福山 秀敏 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10004441)
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キーワード | 磁性伝導体 / 有機超伝導体 / 分子磁性 / 分子磁石 / 磁性超伝導体 / 有機強磁性体 / 分子スピニクス |
研究概要 |
本特定領域研究(B)「分子スピン制御による新機能伝導体・磁性体の構築」(領域番号:730領域略称名:磁性分子導体 研究期間:平成11-13年度)の総括班は上記の6名の他、伊藤公一(大阪市大・名誉教授)、十倉好紀(東京大学・教授)、杉本豊成(大阪府大・教授)、薬師久彌(分子研・教授)、野上隆(電通大・教授)の11名によって構成されている。 研究計画の2年度目に当たる本年度は、平成12年6月2日、3日に、京都、京大会館においてフランスのCassoux博士、米国のMiller教授、および日本人招待講演者3名(石川征靖教授(東大物性研)、岩村秀教授(放送大学、評価委員)、福山秀敏 教授(東大物性研、評価委員))の参加を得て、第1回の公開シンポジウムを開き、そこでは6名の研究班員がその研究成果の発表を行った。また、公開シンポジウムの終了後に全体会議を開き、残りの8名の班員が研究報告を行った。平成12年11月1日、2日には東北大学金属材料研究所において、2名の招待講演者(国井暁教授(東北大院理)、倉本義夫教授(東北大院理))の参加を得て、第3回研究会を行い、6月のシンポジウムで発表をした6名の講演者を除く研究班員と分担者の一部が研究成果の報告を行った。今年度の成果報告書として、平成13年2月に研究計画代表者全員および分担者(一部)の本年度の研究報告書をまとめ印刷した。なお、平成12年9月26日に文部省において研究経過等についてのヒヤリングが行われた。また、本年度の総括班の研究設備備品費により、イメージングプレート単結晶X線構造解析システムと高感度磁化率測定装置が導入され、活発に利用されている。本研究計画全体の研究の進展状況としては、研究計画を発案した時に掲げた最も重要な研究目標であった磁気秩序と超伝導が共存する磁性有機超伝導体の開発が既に昨年度実現したが、今年度は新たな類似系の発見の他、磁場誘起超伝導現象が見いだされ、磁性有機伝導体に内外の注目が高まりつつある。また、新たな磁性分子導体の開発研究としては、キラル分子磁石の開発が急速に発展しつつある。本特定領域研究(B)の研究期間は比較的短期であり、次年度は最終年度にあたる。平成13年度は5月18、19日に九州大学国際ホールにおいて第4回研究会を、また9月には第2回公開シンポジウムを東工大で開催する予定である。
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