研究分担者 |
堀越 弘毅 東洋大学, 生命科学部, 教授 (80087551)
河田 聡 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30144439)
井街 宏 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10010076)
永井 和夫 中部大学, 応用生物学部, 教授 (00011974)
末永 智一 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70173797)
安藤 譲二 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20159528)
渡辺 公綱 東京大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00134502)
相澤 益男 東京工業大学, 学長 (00016742)
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研究概要 |
本年度は、7月22-23日に箱根にて第5回研究発表会、第6回総括班会議、第6回全体会議を実施し、11月11-12日に中野サンプラザ(東京)で「シンポジウム2002-細胞から組織の創製へ-」を実施した。また、6月にニュースレター(Vol.3,No.1)を発行し、現在、最終号(Vol.3,No.2)を準備中である。平成11年10月にスタートしてから1年半(11-12年度)は、各分担者に「単一細胞」研究を志向した新たな研究を自由な発想で展開するよう要請した。同時に各分担者の研究グループの若手研究者に積極的に参加依頼した。後半の2年間(13-14年度)は、様々の方向に展開された研究を、3名の班長の強い指導の下で、各班毎に集約することに力を注いだ。その結果、例えばA班「単一細胞機能評価法」では単一細胞操作支援ロボットに代表される単一細胞実験システムの確立、B班「単一細胞イメージング」では電気化学走査顕微鏡を基盤技術とする単一細胞イメージングの確立、C班「新機能細胞創製」では新規ストレス応答遺伝子プロモーターとレポーター遺伝子を組み込んだプラスミドの作成、それを導入して得られる細胞の創製、が達成された。これらの「単一細胞」研究成果をさらに発展させる方向性を議論し、これが、組織の創製から個体発生にいたる分子細胞生物学研究の基盤として今後きわめて重要性を増すであろう、との結論に達した。実際、調査研究の一環として領域代表が平成14年3月にキーストーン(米国、コロラド州)で行なわれた「Stem Cell」のセミナーに参加したが、その折、単一細胞研究の重要性が再三に渡って強調されていた。分化状態の異なる細胞を厳密に分取することが重要で、単一細胞実験系はその為に不可欠となる。11月に実施したシンポジウムはそのような議論に基づき企画されたもので、150名の参加者で発展的な討論が行なわれた。
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