研究課題/領域番号 |
11227203
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
永井 和夫 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (00011974)
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研究分担者 |
加藤 千明 海洋科学技術センター, 深海環境フロンティア, テームリーダー
青野 力三 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (30126643)
相澤 益男 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (00016742)
宝谷 紘一 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80025444)
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キーワード | NF-κB / サイトカイン / 電気刺激 / 酸化ストレス / 圧力応答 / 好圧性細菌 / リポソーム / 細胞骨格 |
研究概要 |
1.転写因子NF-κB依存性プロモーターにルシフェラーゼレポーター遺伝子を融合した遺伝子をA549細胞に導入し、IL-1やTNFといったサイトカイン刺激に応答する細胞を構築した。この細胞を用いてサイトカイン刺激によるシグナル経路を特異的に阻害する低分子生理活性物質をスクリーニングした。(永井) 2.低周波微小電圧刺激によって活性化されるプロモーターとルシフェラーゼレポーター遺伝子を挿入したプラスミドを構築して電気刺激応答細胞を得ることが出来た。電気刺激に応答して単一神経細胞内のシナプス小胞が放出されることを発見した。(相澤) 3.大腸菌由来soxRSオペロンを用いてsoxR遺伝子およびsoxS-gfp融合遺伝子を構築し、スーパーオキシド生成試薬の存在下において培養したところ濃度依存的に培養液の蛍光強度が増加した。(青野) 4.好圧性細菌Shewanella violacea DSS12を用いて、σ^<54>プロモーターの加圧応答性発現制御に関わる転写因子NtrB-Cの解析を行った。NtrBが圧力センシングに深く関わっており、リン酸化によるNtrCへの情報伝達により、圧力制御する遺伝子発現応答を行っていることを明らかにした。(加藤) 5.リポソーム内に細胞骨格であるアクチン線維を形成させた細胞モデルに、アクチン線維結合タンパク質を共存させて膜小胞の形態形成機構を探った。線維間の架橋による束化や立体的ネットワークを組むことにより、細胞モデルの三次元的形態を操作出来ることを示した。界面活性剤がリポソームに多様なトポロジー変換を起こさせることを発見した。(宝谷)
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