研究課題/領域番号 |
11230201
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 |
研究代表者 |
川嶋 稔夫 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (20152952)
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研究分担者 |
守田 了 山口大学, 工学部, 助教授 (70253169)
長崎 健 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 講師 (70325893)
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キーワード | エピソード記憶支援 / 局所的不変量 / 映像検索 |
研究概要 |
研究計画の第2年度では初年度の研究を継続するほかに、エピソードの階層性、順序性、重要性を考慮しながら多様な記憶想起のための映像提示方式を比較検討し、情報消費者としてのユーザへの効果的な情報伝達についての研究を行った。 具体的な研究項目は以下のとおりである。 1 個人映像記録の意味内容理解に基づく要約 2 効果的な想起のためのエピソード映像ブラウジング方式 3 フィールド評価実験環境の作成 1、2に関しては、視点カメラで撮影した映像をユーザに記憶想起支援の目的で提示する際、連鎖的な想起を促すためには、状況を対象物、背景、そのときのユーザの動作で記述することが有効であることを示した。つまり、状況をブラウジングする際に、背景をもとに情報をたどったり、対象物をもとにたどったりすることで、明確に検索対象が決められないエピソードに到達することが容易になる。 本年度は局所的特徴点と不変量に基づく背景の検索をするシステムを検討し、これまで実験を行ってきた映像による動作の検出、対象物の検出と組み合わせてブラウジングを意識した記録法を実現した。 また、この実験を長時間にわたって行うために、無線LANによるキャンパスエリアでの映像を常時記録し、実時間で特徴量を分析するフィールド環境を実現した。 研究成果については、電子情報通信学会のシンポジウム、研究会等を通じて発表を行った。
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