研究概要 |
今年度は研究期間の最終年度として,昨年度までの研究に引き続き大量の実画像を処理することで本研究テーマで開発された手法を組織的に評価・考察し、研究成果の取りまとめを行った。 (1)人物像からの特徴抽出、モデル生成、対応づけの統合処理の評価 昨年度までに構築された「映像としてとらえられる個々の対象人物像を正しく記述するためのきめ細かい個別人物モデルの半自動及び全自動作成方法」、「それにもとづく高速で正確な人物像理解の方法」、ならびに「人間の状態と意図を目的関数とする認識系の構築法」それぞれを大規模な画像データベースを用いて評価・検討を行った。 (2)集団行動記述能力の評価 昨年度では集団としての動きを計測・認識の対象とし、そのために必要な時間的および空間的な特徴量の検討とその効率的な抽出方法の開発を行った.またこれらの手法を大規模な画像データベースを用いて評価・検討した. (3)大規模画像データベースの作成 昨年度に引き続き手法評価のための大規模画像データベース構築作業を継続した. (4)大規模画像データベース処理のための並列処理計算法の開発 昨年度及び本年度で導入する複数台のPC装置をネットワークで結合し,大規模画像を効率的に処理できる手法の検討を行った。 (5)研究成果を用いた実アプリケーション開発 これまでの研究成果を基盤として実際のアプリケーションソフトウェアを作成・運用することで,各手法の有効性を検討した。
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