研究課題/領域番号 |
11230206
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
横矢 直和 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10252834)
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研究分担者 |
馬場口 登 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (30156541)
山澤 一誠 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (40283931)
竹村 治雄 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (60263430)
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キーワード | サーベイランス / 遠隔監視 / イベント検出 / 全方位画像 / 視覚増強 / 視覚情報メディア |
研究概要 |
本年度は、以下の研究を実施した。 1.全方位ビデオストリームからのイベント検出 本研究の基盤設備として前年度に設計・試作した高精細全方位画像センサHyperOmni Vision HDを用いて、背景差分に基づく全方位動画像処理により、出現、退出、静止、作業、オブジェクトのイベント検出方式を開発した。現状では、照明条件がほぼ一定の通常の屋内環境でイベント検出率が80数%であり、アルゴリズムの改良が必要である。また、3台の全方位画像センサを用いて、移動物体の自動検出・追跡、位置推定、モニタリング機能を有する実時間遠隔監視システムのプロトタイプを開発した。本システムは、複数の移動物体を約10フレーム/秒で追跡監視することができる。 2.全方位画像からの透視投影画像生成の実時間処理 全方位画像センサを用いた実時間遠隔監視には、全方位画像から観察者への提示画像を実時間で生成する必要がある。HyperOmni Vision HDで取得した全方位画像から任意方向の平面透視投影画像をビデオレート(30フレーム/秒)で生成するアルゴリズムを開発し、従来から開発しているテレプレゼンスシステムに実装した。これにより、従来に較べて約4倍の分解能で遠隔画像の実時間提示が可能になった。なお、本方式は、上記1のプロトタイプシステムにおけるモニタリング画像の生成にも用いられている。 3.全方位ビデオストリームの要約化 スポーツ映像の要約生成法を開発するとともに、全方位ビデオストリームへの応用の可能性を検討した。提案手法では、インターモーダル協調により映像の構造化を行なう。
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