研究概要 |
(1)感覚器官型mGCのうち、ゲノムの全長が90kbpを超えると予測されるOlGC3についてエキソンが24で構成されていること、約10kbpと30kbpのイントロンのほぼ70%の塩基配列が決定された。また、全ての感覚器官型mGC遺伝子(OlGC3,OlGC4,OlGC5,OlGC-R2)は異なるlinkage map上に存在することを明らかにした。 (2)可溶性型GCα_2サブユニットcDNA (3kbp)及びgenomic DNA (41kbp)の塩基配列の決定が完了し、プロモーター領域の解析を進めている。α_2遺伝子はタンデムに配置されているα_1とβ_1遺伝子とは異なるlinkage map上に存在していることを明らかにした。α_2遺伝子の5'-上流域にはsilencerと思われる領域があることを示唆する結果を得ている。 (3)可溶性型GCα_1・α_2サブユニット及びこれらのサブユニットと会合してヘテロダイマーを形成するβ_1サブユニットmRNAのモルフォリノ誘導体を導入したメダカ胚にはこれらのサブユニット遺伝子の転写時期以降に様々な発生異常が生じることを示す結果を得た。 (4)ゲルシフト法、架橋実験及びトランスジェニックメダカを用いて、メダカ腸管細胞の核抽出液中に存在する17kDa蛋白質が腸管特異的なOlGC6遺伝子の上流域10bp (AGACCTTTTGC)新規と考えられるcis-elementに特異的に結合することを明らかにした。 (5)clearance receptor及び新規腸管特異的膜結合型グアニル酸シクラーゼcDNAを単離した。
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