研究概要 |
平成12年度は、平成11年度までに作成したメダカBACライブラリー(HNI系統)からランダムにクローンを選び、BACの末端シーケンスを決定することを目的に、研究を進めた。多数の検体から、シーケンス反応に適したBAC-DNAサンプルを抽出するための条件検討を行った。具体的には、96サンプル単位で大腸菌をそれぞれ3mlの培地で培養し、QIAGEN REALキットの試薬を用いて精製を行った。現在までに、約2,000クローンのDNAサンプルを抽出し、そのうちの1,000サンプルについてシーケンスのテストランを行った。その結果、一部に改善の余地があるものの、大量のBAC末端シーケンスを行える高純度かつ十分量のDNAサンプルを得て、効率よく安定にBACのダイレクトシーケンシングを行うたの実験条件を確立した。現在実際にBACの末端シーケンスの蓄積を進めている。これらのシーケンスはGSSとして登録し、デジタルハイブリダイゼーション法によるBACコンティグ作成などに活用していきたい。 また、平成12年度には2つの研究室からBACライブラリーの使用を要請され、スクリーニング用の高密度レプリカメンブレンを譲渡した。平成11年度中に譲渡した研究室からもクローンの請求を受け、2つの研究室に、あわせて30あまりのBACクローンを供給した。
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