研究概要 |
1) メダカ染色体の精密物理地図作製のため、メダカマイクロサテライト塩基配列に基づいた多型マーカー単離のための材料及びプロトコールを以下のように確立した。 (a)メダカ HNI 系統からゲノムを単離、500〜1,000bp の挿入断片をもつゲノムライブラリー (>1×10^6 独立クローン)を作製した。 (b)CAリピートを HRP でラベルした非放射性プローブとして作製し、上記ゲノムライブラリーをスクリーニングする方法を確立した。 (c)スクリーニングされたクローンのコロニーから PCR で挿入断片を増幅し、これをダイレクトシークエンスする方法を確立した。この一連の作業は96ウェルマイクロプレートを基本単位とし、キャピラリー電気泳動装置と併用することでハイスループット化した。 (d)得られた塩基配列情報に基づいてプライマーセットを作製し、このセットの中からメダカ HNI、AA2 の2系統から多型を検出する方法を、同じく96ウェルマイクロプレートを基本単位とし、キャピラリー電気泳動装置を用いてハイスループット化した。 2) メダカ系統差による生殖腺成立の差を効率的に検出するため、生きたまま生殖細胞の動態が蛍光で観察できるトランジェニックメダカの確立に成功した(新聞発表、論文投稿中)。
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