研究課題/領域番号 |
11301011
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 信 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (80132744)
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研究分担者 |
金田 章裕 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60093233)
村井 章介 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30092349)
五味 文彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60011326)
近藤 成一 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90153717)
石上 英一 東京大学, 史料編纂所, 教授 (40092134)
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キーワード | 荘園絵図 / 歴史景観 / 西大寺 / 都城 / 荘園 / 初期荘園 / 古絵図 |
研究概要 |
本年度は、昨年組み立てた共同研究体制を軸にしながら、荘園絵図故地の現地共同調査や西大寺文書調査に力を入れるとともに、研究分担者各員の個別研究課題への取り組みと、各研究班(研究総括班、西大寺史研究班、西大寺文書研究班、古代都城研究班、歴史地理研究班)による共同研究を実働化させた。そして、本研究の課題を共有するための全体研究会・研究班長会議を行って、共同研究成果とりまとめに向けての確認事項を整理した。 具体的には、(1)2000年7月に、東京で全体研究会を行うとともに鎌倉の律宗関係寺院調査を行い、(2)11月には、岡山において全体研究会とともに備前・備中荘園絵図関係現地調査を行い、荘園絵図と発掘調査成果とのつき合わせや、絵図に描かれた施設の現状調査などに成果を得た。ついで(3)2001年2月には、滋賀県ではじめての研究班長会議(研究総括班)を行って共同研究成果とりまとめに向けての調整を図るとともに、近江国荘園絵図故地の現地調査を行った。そして(4)3月には、奈良において、東京大学史料編纂所による調査に併行して西大寺文書・聖教の調査を行うとともに、平城京関係絵図の調査・研究会を行った。 これらの調査・研究と併行して、研究班単位の作業として、西大寺文書の翻刻に向けての整理とコンピュータ情報化(西大寺文書研究班)、西大寺関係史料の集成とコンピュータ情報化(西大寺史研究班)、荘園絵図故地の地名調査(歴史地理研究班)、平城京関係史料の収集(古代都城研究班)などを進めた。また、昨年に引き続いて古代荘園絵図に関する絵図・地形図・航空写真・地誌などの関係資料の収集を進め、とくに東京大学日本史学研究室所蔵の西大寺関係絵図群の原寸焼き付け写真を作成して研究の便に備えた。なお、研究分担者の意志疎通のための本研究の『ニューズレター』を、9号まで刊行した。 次年度は、さらに実質的な調査・研究を進めて、共同研究成果とりまとめに向けての前進を図りたい。
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