研究課題/領域番号 |
11301011
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 信 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (80132744)
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研究分担者 |
石上 英一 東京大学, 資料編纂所, 教授 (40092134)
村井 章介 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30092349)
五味 文彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60011326)
金田 章裕 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60093233)
山口 英男 東京大学, 資料編纂所, 助教授 (40182456)
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キーワード | 荘園絵図 / 歴史景観 / 西大寺 / 荘園 / 都城 / 京北班田図 / 古絵図 / 歴史地理 |
研究概要 |
本年度は、昨年度までに引き続いて、(1)研究総括・(2)西大寺史・(3)西大寺文書・(4)歴史地理・(5)古代都城の各研究班による共同研究体制を組みながら、研究分担者全員で荘園絵図故地の現地調査を行うとともに、研究班の共同研究と、各分担者の個別研究への取り組みを進めた。そして、共同研究成果のとりまとめとその発信に向けて、シンポジウムを東京・奈良で二回開催し、あわせて奈良国立博物館における特別陳列に協力した。 具体的には、(1)2002年7月26・27日に、東京大学でシンポジウム「古代荘園図の語る世界」を開催、200名の研究者の参加を得て本研究の成果を発表(9報告)し、(2)8月に加賀・越前における荘園絵図故地の現地調査を全員で行った。(3)9月14日〜10月6日の奈良国立博物館の特別陳列「西大寺古絵図は語る古代・中世の奈良」の展示と図録作成に協力するとともに、公開講座を担当した。この展示の準備過程では、改めて西大寺古絵図群の調査・検討を進めることができた。また(4)9月28日には、奈良・西大寺において公開シンポジウム「荘園絵図と西大寺」を開催、250名の市民・研究者の参加を得て、本研究の成果を発表(5報告)した。(4)個別調査では、西大寺蔵の「西大寺伽藍縁起并流記資財帳」の写本調査で新たな知見を得た。 これらの調査・研究・シンポジウム・展示と併行して、研究班単位の作業として、西大寺文書の翻刻に向けての整理とコンピュータ情報化(西大寺文書研究班)、西大寺関係史料の集成とコンピュータ情報化、西大寺流記資財帳の写本調査と研究(西大寺史研究班)、荘園絵図故地の地名・地籍図調査(歴史地理研究班)、平城京関係史資料の収集(古代都城研究班)などを進めた。なお、研究分担者の意志疎通のための本研究の『ニューズレター』を、18号まで刊行した。 最終年度である本年度の後半には、上記の他に編集会議を頻繁に開いて、これまでの4年聞の調査・研究の上に共同研究成果のとりまとめを行い、研究編・史料編からなる報告書を刊行した。
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