研究課題/領域番号 |
11303002
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
尾高 煌之助 法政大学, 経済学部, 教授 (90017658)
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研究分担者 |
つる見 誠良 法政大学, 経済学部, 教授 (10061227)
菊地 道樹 法政大学, 経済学部, 教授 (90143718)
絵所 秀紀 法政大学, 経済学部, 教授 (10061243)
深尾 京司 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30173305)
金子 勝 慶応義塾大学, 経済学部, 教授 (20134637)
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キーワード | 国民経済計算 / 比較経済史 / アジア / マクロ経済 / 経済統計 / GDP |
研究概要 |
(実施した研究作業) (1)広域アジア諸国のマクロ経済史統計の探索と体系的推計作業に従事した。本年度、とりわけ研究の進捗をみたのは、アジア貿易史統計、ミャンマー貿易統計、20世紀初頭購買力平価の算定、インド歴史人口分析、ヴェトナムGDE推定などの作業であった。 (2)前年度以来続けてきた広域アジア諸国のマクロ経済史統計の推計・検討結果を吟味する目的で、合計7回に2およぶ国内研究会を開催した(於 法政大学比較経済研究所ならびに一橋大学経済研究所)。 (3)関連の深い独自の諸研究の成果を、法政大学比較経済研究所のワーキング・ペーパー9点と一橋大学経済研究所(旧)中核的拠点形成プロジェクト・ディスカッション・ペーパー9点とにまとめ、これらを公表した。 (4)本研究課題の強い国際連関度にかんがみ、アジア、ヨーロッパならびにラテン・アメリカ諸国におけるマクロ経済史統計の推計・分析に携わる研究者17名と一堂に会し、「アジア・ラテンアメリカ・ヨーロッパ辺境における近代経済成長と分配」と題する国際研究集会を開催した(2001年3月16-18日、於 一橋大学佐野書院) (得られた知的所見) (a)市場経済化の進展、市場圏の拡大、地域境界線の変更、産業構造の変化などを視野にいれた意味ある国際比較統計体系を実現するため、国際間における処理方式共通化の努力が必要である。 (b)近代経済成長の初期条件を明確化するためには、選ばれた地域の集中的分析が有益である。 (c)経済成長の水準ならびに変化率については、時系列上の収斂現象は必ずしも観察されない。 (d)旧植民地の経済的遺産を評価するにあたっては、その統治原理の理念型分析が有効であろう。
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