研究分担者 |
大川 隆夫 立命館大学, 経済学部, 助教授 (10258494)
堀 敬一 立命館大学, 経済学部, 助教授 (50273561)
千代田 邦夫 立命館大学, 経営学部, 教授 (20090277)
赤堀 次郎 立命館大学, 理工学部, 助教授 (50309100)
言美 伊知朗 立命館大学, 経済学部, 助教授 (10292137)
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研究概要 |
本年度は,大規模資産市場の実験,およびオプションを想定したデリバティブ市場実験とCAPMの実験による検証を目的とした金融資産の選択実験の,3つの実験を中心にシステム開発を進めるとともに,実験を繰り返した: (1)昨年度までに100名程度の被験者によるWEBブラウザーを用いた大規模資産市場システムの本格的運用が可能となり,本年度も引き続き新たな実験を実施した.特に本年度の課題としたのは以下の事柄である: (a)実験の多様性と一般性を確保するために,海外からの実験参加に対応するための多言語版システムを開発する. (b)取引ルールの変更がもたらす影響を分析するために,多様なルールを設定した実験を繰り返し実施する. (2)オプション市場実験のためのオーラル・オークション支援システムを開発し,数度にわたる実験を実施した。オプションの市場実験は世界的にも例がなく,先進的な研究として実験の成果を取りまとまとめるとともに,その結果を理論的に検証する. (3)CAPMおよび分離定理の妥当性を検証するためのWEBベースの資産選択シミュレーション・システムを開発し,数度にわたる実験を実施した.これは被験者の情報参照の頻度が効率的な資産選択に影響を与えるのかを実験的に検証するとともに,被験者が作成したポートフォリオから推計されるリスクパラメーターと情報効率性との関係を検証するためのものである.
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