• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

重力波観測によるMACHOブラックホール合体に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11304013
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

戸塚 洋二  東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40011712)

研究分担者 三代木 伸二  東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (20302680)
大橋 正健  東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (80213833)
黒田 和明  東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (00242165)
佐藤 修二  東京大学, 宇宙線研究所, COE研究員
辰巳 大輔  東京大学, 宇宙線研究所, 学振特別研究員
キーワード重力波 / レーザー干渉計 / データ解析 / ブラックホール
研究概要

本研究の柱である、20mレーザー干渉計を国立天文台から神岡鉱山へ移転する作業は、平成11年秋に実行された。これまでに、移転のための現地調査、インフラ整備、移転作業、ミラー交換、データ収集装置の設置などが順調に進んでいる。
現地調査は振動環境測定から着手し、神岡鉱山内が昼夜にわたり重力波観測に適していることをあらためて確認した。その後、トンネル掘削コンクリート土台づくり及び配電・給排水工事が行われ、実験室としての器が完成した。その中に、真空系(センタータンク1基、エンドタンク2基、真空パイプ2本、モードクリーナー真空槽、ターボポンプ4台、イオンポンプ2台)を設置し、真空テストを行った。その結果、イオンポンプ2台で観測に必要な真空度を充分維持できることを確認した。
大気中に置かれる入射光学系(レーザー等)のためにはもちろんのこと、真空タンク内の干渉系本体を構築する段階ではクリーン環境の実現が不可欠であるが、実験室はほぼ全域をビニールテントで囲み、多数のエアフィルターを実装することで非常にクリーンな環境を生み出した。このクリーンルーム内で真空タンクを開け、ミラーをさらに高性能なものに交換することに成功した。その後、干渉計制御のための配線作業などが行われ、干渉計の動作をチェックした。
初期チェックの段階で、早くも国立天文台に設置されていた時期を上回る感度が達成され、現在も感度向上作業が続けられている。観測データを蓄えるデータ収集装置も順調に立ち上がっており、平成11年度末には24時間以上の連続観測を行う予定である。レーザー干渉計の連続観測については、TAMA300が平成11年9月に行った約8時間のものが世界最長である。これをさらに伸ばすことで、重力波観測についての新しい知見が得られるはずである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] D. Tatsumi et al.: "A Two-Dimensional Low-Frequency Vibration Attenuator Using X-Pendulums"Rev. Sci. Instr.. 70. 1561-1564 (1999)

  • [文献書誌] S. Miyoki et al.: "Cryogenic contamination of an ultra-low loss mirror for cryogenic laser interfermetric gravitational wave detector"Phys. Lett. A. (in press).

  • [文献書誌] S. Sato et al.: "Loss factors of mirrors for a gravitational wave antenna"Appl. Opt.. 38. 2880-2885 (1999)

  • [文献書誌] K. Kubota et al.: "Large-scale Gravitational wave Telescope"Intl. J. Mod. Phys.. (in press).

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2012-12-11  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi