研究課題
実験的研究の実績平成12年度実施計画に沿って研究を行った。即ち、まず高純度Feについて、超高真空中において融点近傍迄加熱することで試料の純良化を行った。次いでNaClを圧力媒体として純良化鉄を加圧、非磁性領域である13万気圧以上25万気圧までの圧力の下、1K以下の極低温域まで冷却、電気抵抗及び磁性測定を行った。その結果、2Kをピークとする超伝導転移の発見に成功した。(Nature誌へ投稿中)又、強磁場下において行ったFeのメスバウアー効果の結果、非磁性状態の磁性は局所的な磁気モーメントによるものではなく、伝導電子常磁性によるものであることが確認された。その他、強磁性体UGe_2の圧力誘起超伝導性に関し、比熱測定でその異常性を観測、磁性と超伝導性の共存の解明にむけて更に磁場・圧力・温度相図を完成しつつある。
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