研究課題/領域番号 |
11304028
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
深尾 昌一郎 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 教授 (30026249)
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研究分担者 |
中村 卓司 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 助教授 (40217857)
家森 俊彦 京都大学, 理学研究科, 教授 (40144315)
山本 衛 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 助教授 (20210560)
小川 忠彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60271607)
橋口 浩之 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 助手 (90293943)
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キーワード | 中緯度電離圏 / 電離圏イレギュラリティ / 準周期エコー / スポラディックE層 / スプレッドF / レーダー観測 / 計算機シミュレーション / WestPacキャンペ-ン |
研究概要 |
MUレーダーによって発見された電離圏E及びF領域における電離圏イレギュラリティ(Field-Aligned Irregularity;FAI)の顕著な空間構造の成因は、F領城ではPerkins不安定、E領城ではgradient-drift不安定が有力と考えられているが未だ定量的理解には程遠い。本研究では、FAI構造の成因にかかわる中性大気-電離大気結合過程の解明を目的として、観測機器の整備を進めると共に、日本内外において研究を実施した。 1.観測機器の開発:FAI観測専用の可搬型レーダーの受信部・制御部を完成し、送信機を整備した。信楽MU観測所に新設された下部熱圏プロファイラーレーダーを用いたE領城FAIの長期連続観測を開始するととともに、可搬型レーダーの受信部を利用したパイスタティック観測を実施した。 2.E領域FAIの空間構造の研究:昨年度に続き福井市付近で通信総合研究所のFM-CWレーダーとMUレーダーとの同時観測を実施した(平成12年5〜7月)。E領城プラズマの2次元計算機シミュレーションを構築し、背景の中性大気風速及び外部電界による分極電界生成について調べた。次期ロケット・地上観測キャンペーンSEEK-2が2002年夏に実施されることが決定したため、計画策定のためのワークショップを実施した(平成13年2月)。 3.F領域FAIと電離圏波動構造の研究:日本・米国・台湾が中心となって構築を進めてきた経度120度沿いの低緯度電離圏観測網WestPacに関して、フィリピンにおけるFM-CWレーダー観測を継続実施した。また赤道域における電離圏FAIを研究するため、インドネシアにおけるFAIレーダー観測実現に向けて準備を進めた。
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