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2001 年度 実績報告書

深部岩石中のクラック・粒界・亜粒界での流体移動の定量的評価とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 11304034
研究機関茨城大学

研究代表者

田切 美智雄  茨城大学, 理学部, 教授 (50007829)

研究分担者 藤縄 明彦  茨城大学, 理学部, 助教授 (10143140)
木村 真  茨城大学, 理学部, 助教授 (20142226)
高橋 正樹  日本大学, 文理学部, 教授 (20134166)
野口 高明  茨城大学, 理学部, 助教授 (40222195)
キーワードクラック / 粒界 / 流体 / ミグマタイト / 変形岩 / 花崗岩 / ホルンフェルス / 隕石
研究概要

変形岩の波動消光強度と結晶格子回転角の関係を求め、歪み応力を定量化した岩石について浸透実験を行い、変形度と浸透速度の関係を求めた(田切)。海底火山噴出物の急冷溶岩の中に秒速酸化する珪酸塩ゲルを発見し、その岩石中の酸素の拡散がほぼゼロであったことを示した(全員)。阿武隈山地竹貫変成岩類のミグマタイトの結晶と液の分離過程を詳細に観察し、岩石化学的変化の解析を行った(田切・藤縄)。地殻深部での岩脈と母岩との壁で生じている流体の浸透について、香川県白鳥町の花崗岩に貫入する玄武岩岩脈群を顕微鏡下で観察し、浸透現象のデータを得た。花崗岩とホルンフェルスの間の壁で生じている流体の浸透については、稲田花崗岩採掘場で観察した(田切)。高い封圧下での流体浸透現象の解明に資する。
キルギス共和国天山山脈のマクバル地域に産する超高圧変成岩中の電気石の結晶成長とホウ素の挙動について観察し、沈み込み帯地下70kmでのホウ素の移動性について国際学会で報告した(田切・木村・野口)。
岩手火山、秋田駒ヶ岳火山、南蔵王火山のソレアイトマグマにマントル流体に由来する交代作用があることを見出し、国際学会で報告した(藤縄)。
エンスタタイトコンドライトについて母天体上での様々の熱史に着目して研究を行い,分類できることを明らかにした(木村)。小惑星において水質変成作用を受けた固体惑星物質のひとつである、層状珪酸塩にとむ宇宙塵について、放射光X線回折法、TEMを用いて鉱物学的研究を行った。その結果、含まれる層状珪酸塩がsaponiteに富むものとserpentineに富むものであること、magnesiowustiteを含むことを見出した(野口)。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takahashi, M., Tagiri, M., Lopez-E.L., Moreno, R.A.: "Comparative Study of Quaternary Arc Volcanic Belts : Southern Chile vs. Northeast Japan"Proceedings Inst.Nat.Sci. Nihon Unive.. (印刷中). (2002)

  • [文献書誌] 木村 真: "シリカ鉱物-その隕石と惑星における産状と惑星科学的意義."岩石鉱物科学. 31・1. 46-49 (2002)

  • [文献書誌] 藤縄明彦, 林信太郎, 梅田浩司: "安達太良火山のK-Ar年代 : 安達太良火山形成史の再検討"火山. 46・3. 95-106 (2001)

  • [文献書誌] Fujinawa, A.: "Diversity of tholeiitic parental magmas co-occurring at a single volcano in the frontal zone of the Northeast Japan arc."EOS. 81. 178 (2000)

  • [文献書誌] 藤縄明彦・他4名: "栗駒火山の形成史"火山. 46・5. 269-284 (2001)

  • [文献書誌] Notuchi, T., Nakamura, T., Nozaki, W.: "Mineralogy of phyliosilicate-rich micrometerorites and comparison with Tagish Lake and Sayama meteorites"Earth Planet.Sci. Lett.. (印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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