研究課題/領域番号 |
11304050
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
徂徠 道夫 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50028172)
|
研究分担者 |
宮崎 裕司 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70252575)
齋藤 一弥 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30195979)
|
キーワード | サーモトロピック液晶 / 相転移 / 光学的等方性液晶 / 熱容量 / エントロピー / キュービック液晶 |
研究概要 |
1.購入備品の性能の確認 本研究費で購入したフーリエ変換型赤外分光光度計と温度可変ステージ付き偏光顕微鏡について、予定した実験が可能なことを確認し、いくつかの試料について予備的実験を開始した。赤外分光光度計については温度可変の実験を行えるようにするため、平成12年度にクライオスタットを整備する。 2.温度変化型等方性液晶化合物の合成 温度変化型等方性液晶相の熱力学的性質に関する予想の確認のために、これまでに申請者らが実験対象としていないアルキル鎖長の異なる化合物の合成を試みた。現段階では合成に成功していないが、合成化学者の協力も得て、近日中に実験をはじめられるめどが立った。 3.温度変化型等方性液晶化合物の相図の検討 BABHについてnーアルカンとの2成分系の相図を求め、申請者らの予想を確認した。種々の温度変化型等方性液晶化合物の相関系のアルキル鎖長依存性(相図)を比較・検討し、その相図が主として幾何学的因子に支配され、分子間相互作用の詳細に依存しないことを明らかにした。 4.ライオトロピック等方性液晶の熱容量測定 以前に測定したC_<12>E_6-水系との比較のために、類似した相図をもつC_<16>E_8-水系の熱容量測定を開始した。C_<16>E_8が複数の固相間転移をもつことを発見した。近日中に液晶試料についての実験を開始する。
|