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1999 年度 実績報告書

昆虫群集における種多様性形成過程

研究課題

研究課題/領域番号 11304056
研究種目

基盤研究(A)

研究機関京都大学

研究代表者

堀 道雄  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40112552)

研究分担者 加藤 真  京都大学, 大学院・人間環境学研究科, 助教授 (80204494)
片倉 晴雄  北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40113542)
曽田 貞磁  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00192625)
キーワード昆虫 / 種多様性 / 系統進化 / 分子系統 / 形態進化 / 生活史進化 / 種分化 / ミトコンドリア
研究概要

本年度は,野外における群集調査およびDNA分析用試料の採集を各地で行い,本研究費で新たに購入したDNAシーケンサーを用いて,DNA塩基配列の決定による系統解析を行った。ハンミョウ類では,11種について日本各地のべ22箇所の地理的集団から標本を採集し,形態分析とミトコンドリアCOI領域の予備的解析を行った。オサムシ類では,亜属レベルでの試料の欠けていた日本・韓国の分類群を収集し,ヨーロッパ,沿海州等の試料も合わせて,核の2遺伝子の塩基配列に基づく系統樹を作成し,オサムシ亜族のおける系統進化と生活史進化(季節的生活環・幼虫食性)の関係を推定した。また,日本列島でのオサムシ亜属の種分化の解明のため,ミトコンドリア2遺伝子と核3遺伝子の遺伝子系統樹の系統情報を比較検討した。また,種分化・種間交雑とミトコンドリアの分化の関係を明らかにするために,種として中部〜東日本,および四国〜九州〜中国地方各地の地理的集団のミトコンドリアDNAの解析を詳細に行った。植食性甲虫では,オオヨモギハムシ種群のサンプルを集め、ミトコンドリアND5遺伝子による系統解析を行った。また,東南アジアのニジュウヤホシテントウ群の種分化と食性分化を明らかにするため,これまでに採集した試料の分析を進めた。とくにこれまで同種と考えられていた日本とインドネシアのニジュウヤホシテントウが別種であることなどが明らかになった。潜葉性昆虫については,各地でDNA分析用試料の採集を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sota,T. And A.P.Vogler: "Incongruence of mitochondrial and nuclear gene trees in the carabid beetles Ohomo"Systematic Biology. 49. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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