研究概要 |
本研究は,翼まわりの非定常はく離流れをインターアクテイブ能動制御によって抑制することを目的としている.はく離の前兆の検出,これに対応するアクチュエータの作動,流れ場の診断を含むシステムの構築によって実現することを目指している. 平成13年度における達成目標は非定常はく離のインターアクテイブ制御である.不規則なピッチング運動を行う翼について,はく離の前兆信号を補足できる位置にセンサーをおき,その信号をニューラルネットワークを介してアクチュエータに入力しこれを作動させる.アクチュエータの作動による翼表面の圧力,せん断応力および表面近傍の速度を測定し,はく離が抑制されたかどうか診断した.この結果,このインターアクテイブ制御によって,大規模なはく離が抑制される迎角の範囲,ピッチング速度,注入エネルギなどを明らかにする.この結果をターボ機械の旋回失速の抑制,部分流量におけるターボ機械の効率の向上や振動・騒音の抑制に適用する方法について明らかにした.
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