研究課題/領域番号 |
11305033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
渡邉 啓行 埼玉大学, 工学部, 教授 (90159244)
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研究分担者 |
岩下 和義 埼玉大学, 工学部, 助教授 (40203377)
川上 英二 埼玉大学, 工学部, 教授 (50125887)
角田 史雄 埼玉大学, 工学部, 教授 (80092021)
谷山 尚 埼玉大学, 工学部, 助手 (80236710)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 地下構造 / 構造物-地盤の動的相互作用 / 地震応答 / 地震動 / 地表地震断層 / 粒状体 |
研究概要 |
本研究は地震時に浅層地下構造が構造物に及ぼす影響を解明することを目的とし,以下の成果を得た。 1.ダム・貯水池・基盤連成系のFE-FDハイブリッド振動解析手法を開発し、終局地盤応答挙動の解明をおこなった。また貯水及び基礎と周囲の岩盤が練成することで減衰特性及び固有周期が受ける影響を明らかにした。 2.杭基礎を持つ地中ダクトの振動台実験を行い、また杭基礎と地盤の接触面に着目した非線形地震応答の解析を行うことで、土との接触面における動的な相互作用をすべりと剥離の影響を明らかにした。 3.粒状体の数値実験により土質材料のせん断変形による微視的構造変化を調べ、微視構造の役割及びダイレイタンシの発生機構を明らかにした。 4.南フォッサマグナ帯の更新世中期における地殻の上昇現象が、現在の地表地形に与えた影響を観測データの解析により明らかにした。また周辺に存在する断層の形成に影響を与えたことを明らかにした。 5.NIOM手法及び多変数AR手法を元に、アレー観測地震波記録から表層地盤内で生じる波動の反射・透過等、地震波の実際の伝播経路を求める手段を開発した。 6.観測される地震波は空間的にどの程度ばらつくのか定量的に解明した。例えば数十mの距離で最大加速度値が40%程度もばらつくことを明らかにした。さらにこのばらつきが線状ライフライン構造物の耐震性に与える影響について明らかにした。 7.浅層地盤下の基盤に逆断層が存在する場合に、断層変形が浅層地盤をどのように伝播するかを個別要素法およびアルミ棒・砂実験を用い検討した。解析により出現位置をほぼ再現できることを確かめた上、地震断層の方向及び分岐現象などに関して検討した。 8.動力学モデルによる数値解析と砂の実験により浅層地盤内の断層破壊進展を明らかにした。また、断層の動的な破壊と浅層地下構造によって強震域が形成される過程を示した。
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