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1999 年度 実績報告書

いもち病菌の病原性レース変異機構に関する研究 〜非病原性遺伝子と遺伝的組換え〜

研究課題

研究課題/領域番号 11306007
研究種目

基盤研究(A)

研究機関北海道大学

研究代表者

冨田 房男  北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (60217536)

研究分担者 犬飼 剛  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (90223239)
中島 敏彦  農林水産省, 北陸農業試験場, 室長(研究職)
石井 千津  埼玉大学, 理学部, 助教授 (00114215)
キーワードMagnaporthe / いもち病 / 非病原性遺伝子 / AFLP / RAD52 / PCR / 変異株 / 組み換え
研究概要

1.非病原性遺伝子の解析
K59に対する病原性変異株が取得できなかったため,既存の愛知旭に対する病原性変異株Ina168m95-1を用い,親株Ina168r95-1とのゲノムDNA多型を,AFLP法で検索した.その結果,350bpの変異株のみに存在する多型断片を得た.一方,交配可能な2つのイネ菌株を用い交配後代菌の病原性の分離を調べた.その結果,イネ品種「石狩白毛」に対して非病原性を示す菌株と病原性を示す菌株の比は1:1に適合し,「石狩白毛」に対する非病原性は1個の遺伝子により支配されていることが明らかとなった.同様にして,イネ品種「八反3号」に対する非病原性遺伝子も同定した.
2.組換えに関する遺伝子の解析
DegeneratePCR法を用いて,いもち病菌のRAD50,RAD52,RAD54ホモログのクローニングを試みた.既知のホモログのアミノ酸配列より,プライマーを設計し,これを用いてPCR反応を行ったところ,それぞれ450bp,300bp,400bpのDNA断片が検出された.このうち,RAD50,RAD52についてはプラスミドベクターpBluescriptにクローニングし,その塩基配列を決定した.既知のホモログとの相同性は,RAD50ホモログはヒトと41%,出芽酵母と46%,アカパンカビとは45%の相同性があり,RAD52ホモログはひとと56%,出芽酵母と55%,分裂酵母と72%の相同性があり,とくに分裂酵母と高い相同性が見られた.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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