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2001 年度 実績報告書

いもち病菌の病原性レース変異機構に関する研究〜非病原性遺伝子と遺伝的組換え〜

研究課題

研究課題/領域番号 11306007
研究機関北海道大学

研究代表者

冨田 房男  北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (60217536)

研究分担者 安田 伸子  独立行政法人農業技術研究機構, 中央農業研究センター・北陸研究センター, 研究員
中島 敏彦  独立行政法人農業技術研究機構, 中央農業研究センター・北陸研究センター, 室長
石井 千津  埼玉大学, 理学部, 助教授 (00114215)
曾根 輝雄  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (00333633)
辻本 雅子  独立行政法人農業技術研究機構, 中央農業研究センター・北陸研究センター, 研究員
キーワード非病原性遺伝子 / Avirulence gene / RAD52 / RAD54 / MRE11 / Neurospora crassa / いもち病菌 / Magnaporthe grisea
研究概要

1.非病原性遺伝子の解析
非病原性遺伝子Avr-pia,Avr-Hattan3,Avr-piiに関して,昨年度探索したRFLPマーカーを用いて染色体地図上にマッピングした.また,イネ品種「八反3号」に対する非病原性遺伝子Avr-Hattan3近傍の物理地図を作製するため,Avr-Hattan3と密接に連鎖するマーカーを用いて,いもち病菌のBACライブラリーを選抜し,約600kbにわたるBACコンティグを作成した.一方,コスミドベクターpMOcosXを用い,平均40kbのインサートを持つ,4800クローンからなる菌株ina168のゲノムDNAライブラリーを作成した.このライブラリーより,菌株2107-33より発見された,Avr-piaに密接に連鎖したDNA断片PM01の周辺領域を含む,3つのクローンを得た.このクローンを用いて変異株を形質転換したところ1つのクローンでその変異が相補され,Avr-piaが含まれていることが示唆された.また,すでに海外のグループにより単離されているAvr-pita遺伝子の日本産菌株ゲノム中での存在状態について解析を行った.その結果,本邦産菌株のAvr-pita遺伝子は様々な変異や重複を受けていることが示唆された.
2.組換えに関する遺伝子の解析
上記のゲノムライブラリーより,全長のRAD52,RAD54,MRE11遺伝子を含むクローンを得た.これらの塩基配列を解析したところ,アカパンカビの相同遺伝子と高い相同性を示した.これらの遺伝子をそれぞれRhm52,Rhm54,Mhm11と命名した.これらのクローンを用いてアカパンカビの相同遺伝子の変異株を形質転換したところ,Rhm52,Rhm54遺伝子はその変異を相補し,ホモログであることが確認された.このうちRhm54遺伝子については,MMS処理によりその転写が誘導されることが確認された.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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