研究分担者 |
野中 資博 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (60093655)
石黒 覚 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (30137244)
緒方 英彦 鳥取大学, 農学部, 助手 (90304203)
松本 伸介 高知大学, 農学部, 助教授 (00181769)
篠 和夫 高知大学, 農学部, 教授 (30036751)
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研究概要 |
服部と緒方は,鳥取県東部にある旧銅山廃坑近くの砂防ダム堤体を超音波法,N型及びM型シュミットハンマーを用いて状況調査を行った.調査した砂防堰堤の天端部にアルカリ骨材反応による幅3mmでかなりの深さのクラックが見られ,天端幅(約3m)の超音波伝播速度は測定できず,隅角部の測定のみを行った.その結果,使用材料の悪さと完成後の管理不十分が伺えることが示された. 石黒は,ひび割れによるコンクリートの破壊特性を調べるための自動データ計測システムを構築した.この計測システムにより籾殻灰混入コンクリートの破壊特性を調べた. 野中は,老朽化した水路コンクリートの補修・改修方法を検討するために,その劣化原因及び老朽化現象を現場調査ならびに既設補改修資料の収集・分析を行った.さらに,コンクリートの表面劣化における補修工法,鉄筋の発錆を伴った場合の補修工法等を整理検討した. 篠と松本は,稲藁灰をポゾラン材として有効利用するための基礎実験を実施した.まず,高活性ポゾラン効果の期待できる灰を得るために,燃焼時間・温度を変化させて製造した灰の成分分析を行った.次に,灰混入率の異なるモルタル供試体を用いて,曲げ,圧縮強度試験(材令3〜91日)を行った.その結果,水紛体比の影響が顕著に現れたのか,総じて混入率が高くなるほど強度は低下傾向にあることが示された. 吉武と小林は,平成9年鹿児島県北西部地震により液状化の被害を受けている出水干拓堤防をケーススタディとして取り上げ,液状化挙動を検討した.液状化挙動の検討には有限要素法による非線型動的有効応力解析を用い,被災状況を再現するとともに,実施された対策工の効果を検討した.
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