研究課題/領域番号 |
11306018
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
前川 孝昭 筑波大学, 農林工学系, 教授 (40015665)
|
研究分担者 |
石川 豊 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (30312812)
佐竹 隆顕 筑波大学, 農林工学系, 教授 (00170712)
院多本 華夫 筑波大学, 農林工学系, 講師 (20302375)
張 振亜 筑波大学, 農林工学系, 講師 (20272156)
|
キーワード | 生分解性プラスチック / でんぷん / 蛋白質 / ゼイン / 緑豆 / 未利用資源 |
研究概要 |
タンパク質系生分解性プラスチックの試作では、タピオカ澱粉とソルビトールを混合して添加した結果、緑豆タンパクフィルムの引っ張り強度および水蒸気透過性がそれぞれ4.93Mpa,4.26×10^<-11>g/m.sPaまで改善されたが、ソルビトールを添加したフィルムの伸び率は24.1%となり、グリセロールを添加したフィルムの48.1%より低くなった。小麦グルテンおよびwhey proteinを原料としたフィルムと比較した場合、緑豆タンパクフィルムの引っ張り強度および水蒸気透過性は優れていたが、ポリエチレンフィルムのレベルに近づけるにはさらに改善が必要である。 澱粉質生分解性プラスチックの試作では、砂糖キビバガスを添加した製品の試作を行った。バガスを苛性処理することにより繊維直径が0.3mm以下となった。これをマトリクスとしてアセチル化澱粉とPCLに混合して押出成形を行った。成型品の引っ張り強度は処理バガスの添加量が15%までは増加にともない高くなった。水分吸収率は処理バガスの増加に従って減少した。15%バガスを添加した試作品の引っ張り強度はほぼ汎用発泡ポリスチレンと同程度となったため、これを従来のプラスチック容器の代替として利用可能であることが示唆された。
|