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1999 年度 実績報告書

獣医学教育の抜本的改善の方向と方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11306022
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

唐木 英明  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60011912)

研究分担者 白幡 敬一  帯広畜産大学, 獣医学部, 教授 (90003110)
種池 哲朗  酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (30048110)
徳力 幹彦  山口大学, 農学部, 教授 (60012001)
田谷 一善  東京農工大学, 農学部, 教授 (60092491)
三宅 陽一  岩手大学, 農学部, 教授 (20002256)
キーワード獣医学教育 / 教育方法改善
研究概要

本研究の目的は、我が国の獣医学教育の抜本的改善の方向と方法を明らかにすることである。初年度においては獣医学教育の抜本的改善の方向を中心に研究を行うこととし、獣医学の理念と獣医学教育の方向について国内外の調査を行い、検討を重ねた。主な検討内容は以下のとおりである。我が国の獣医学教育体系は、戦後、獣医学教育が再出発した50年以上前からほとんど変わっていない。すなわち、基礎、応用、臨床のいわゆる3本柱をもって教育を構築することを標榜しながら、技術教育を軽視し、特に臨床分野と応用分野の教育は極めて不足している。基礎分野については臨床、応用より「相対的」には充実してはいるが、実質的内容は決して満足すべきものではない。そして、このような現状は獣医学教育の理念に基づくものではなく、講座数と教員数の大幅な不足という現実により止むを得ず生じたものであり、新制国立大学平均9.5講座では獣医師国家試験出題18科目の教育も十分に行うことができない。さらに、授業科目とその配置については、最近の獣医学の進歩と動物愛護の精神の高揚に応じて新たな授業科目の設置が求められているが、この50年間に授業科目の本質的な変化はない。さらに、欧米諸国においては広範な獣医学教育を教授するためには最低100名の教員が必要とされているが、新制国立大学平均25名程度の教員数はこれに遠く及ばない。このような獣医学教育の現状は教員、学生、そして学生の受入先の3者にとって極めて不満足であり、教育組織の早急な拡充・改組が必要である。獣医学教育の抜本的改善の方法については、公務員総数の大幅な削減の時代に純増を望んでも実現の可能性はほとんどなく、従って国立大学獣医学科の再編整備がもっとも可能性がある方法であろう。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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