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2002 年度 実績報告書

内分泌撹乱物質による生殖毒性発現機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11307007
研究機関関西医科大学

研究代表者

徳永 力雄  関西医科大学, 医学部, 教授 (40121959)

研究分担者 圓藤 陽子  関西医科大学, 医学部, 講師 (50193438)
河野 比良夫  関西医科大学, 医学部, 講師 (30148522)
キーワード内分泌撹乱物質 / 生殖毒性 / エストロゲン
研究概要

今年度は、日本人の日常生活において食事を通して摂取している植物エストロゲンの内分泌撹乱作用についての基礎的知見を得るために、ヒトのエストロゲン受容体を発現させた酵母および動物細胞を用いた転写活性の測定系を使用し、各種飲料およびその原料の抽出液のエストロゲン活性を検索した。その結果、1)酵母を用いた転写活性測定系で、市販の15種類のハーブ・ティー・ミックスから調製した抽出液のエストロゲン活性を測定したところ、4種類のハーブ・ティー・ミックス抽出液のみがエストラジオールの10%程度の最大活性を示し、それ以外のものは全くエストロゲン活性が認められなかった。活性を示したハーブ・ティー・ミックスに共通して含まれる成分は5種類であったが、活性を示したハーブ・ティー・ミックスにのみ含まれる成分は甘草だけであった。2)活性を示した4種類のハーブ・ティー・ミックス抽出液について、動物細胞を用いた転写活性測定系でエストロゲン活性を測定したところ、酵母を用いた場合よりも高い、エストラジオールの40-60%程度の最大活性を示した。3)甘草の抽出液について、酵母を用いた転写活性測定系でエストロゲン活性を測定したところ、エストラジオールの50%程度の最大活性を示した。以上の結果から、日常生活において摂取しているハーブ・ティーの原料には甘草のように比較的高いエストロゲン活性を示す成分が含まれており、ハーブ・ティーの摂取量から推定される体内摂取量および体内動態を考慮した影響評価の必要性が示唆された。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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