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2001 年度 実績報告書

消化器癌の発生・進展における細胞間情報伝達系の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11307021
研究機関群馬大学

研究代表者

桑野 博行  群馬大学, 医学部, 教授 (90186560)

研究分担者 志村 龍男  群馬大学, 医学部, 助手 (00282393)
加藤 広行  群馬大学, 医学部, 助手 (70224532)
浅尾 高行  群馬大学, 医学部, 助教授 (40212469)
キーワード消化器癌 / gap junction / co-culture / コネキシン / 癌関連遺伝子 / RT-PCR / HLA-DR / p53
研究概要

正常肝組織と癌細胞が接触する実験系を用いて、細胞間,特に癌細胞と正常肝細胞の間の細胞膜接触面をgap junctionの構成蛋白、コネキシンの抗体で免疫染色した結果肝細胞間には発現が認められるが、癌細胞との間には明らかな発現が認められず、癌におけるコネキシン発現の低下の意義を今後検討すべきとの結果を得た。
また、同所性in vivoの系として、マウス直腸粘膜下に癌細胞を直接注入する実験系を開発した。この方法は同所性の腫瘍として転移実験に用いることが可能であるのみでなく、長時間にわたり、正常細胞と接種した癌細胞が接触するため、正常上皮に及ぼす癌細胞の影響を検討できる。接種後約3週後に直腸病変部を切除し組織学的に正常粘膜を観察すると、一部の直腸粘膜に細胞異型を認めた。この異型細胞にはp53異常蛋白の蓄積が確認された。この現象が起こる頻度は、接種する癌細胞の種類により異なっており、癌細胞を固定して接種しても、細胞を超音波破砕した膜成分を粘膜下に注入しても異型細胞は発生せず、生細胞が粘膜組織と接触することが重要と考えられた。現在はその再現性を確認するとともに、肝臓、胃漿膜面から腫瘍細胞を接種する系を確立し直腸以外の組織での正常細胞異型を検討している。
またヌードラットを用いて他種における現象の再現性を確認している。何らかの細胞間の作用がこの現象の原因と考えられるが、今後は、in vitroで長期にわたって細胞が接触する実験系を用いてepigeneticな変化を明らかにしていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsutsumi S, Kuwano H, Morinaga N, Shimura T, Asao T.: "Animal model of para-aortic lymph node metastasis"Cancer Letters. 169・1. 77-85 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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