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1999 年度 実績報告書

泌尿器癌への遺伝子治療臨床応用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 11307030
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

北村 唯一  東京大学, 医学部・付属病院, 教授 (70010551)

研究分担者 饗場 篤  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (20271116)
堀江 重郎  東京大学, 医学部・付属病院分院, 講師 (40190243)
保坂 義雄  東京大学, 医学部・付属病院分院, 助教授 (70133080)
北村 義浩  国立感染症研究所, 室長(研究職)
キーワード遺伝子治療 / 樹状細胞 / アデノウイルス / 泌尿器癌
研究概要

アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いた実験計画は、従来の精製法では高力価のAAVの調整が困難であること、ならびにベクターの作成に困難を伴ったため、現在packaging cellの改良に主眼をおいて研究を進めている。
adenovirusを用いた遺伝子治療実験を腎癌の肺転移モデルにおいて展開しており、導入する遺伝子はTGF-betaのシグナルを遮断するsmad7を用いている。静注における至適なtiterを検討した。現在結果を解析中である。
樹状細胞(dendritic cell)による細胞治療が遺伝子治療を補完する意味で近年注目されている。樹状細胞は、抗原提示能、免疫誘導能にすぐれ、腎細胞癌、前立腺癌などに対する樹状細胞を用いた免疫療法が最近報告されており、この治療法が有効で、かつ問題となる合併症が現時点ではないことが報告されている。末梢血より樹状細胞を回収しin vitroで、腫瘍からの抽出蛋白あるいは腫瘍細胞特異的な抗原を添加し患者に投与するというものである。その結果、患者体内に入った樹状細胞が腫瘍細胞特異的な抗腫瘍Tリンパ球を誘導し抗腫瘍効果が観察される。われわれは、転移巣を持つ泌尿器悪性腫瘍に対し、患者の樹状細胞にin vitroで腫瘍抽出タンパクをパルスし患者体内に戻す新しい治療法の確立を目指し、また将来的には樹状細胞に遺伝子を導入することを想定し、泌尿器科に対する樹状細胞治療の可能性をin vitroで検討を開始している。すなわち腫瘍抽出物あるいは腫瘍特異的抗原によって、樹状細胞を刺激し、CTL活性を誘導できるか検討する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Wang, JD: "Early induction of apoptosis in androgen-independent prostate cancer cell line by FTY720 requires caspase-3 activation"Prostate. 40(1). 50-55 (1999)

  • [文献書誌] Ishikawa, T: "Monoclonal antibodies against the minimal DNA-binding domain in the carboxyl-terminal region of HIV"J. Virol. 73(5). 4475-4480 (1999)

  • [文献書誌] HORIE, S: "Biological role of HGF/MET pathway in renal cell carcinoma"J Urol. 161(3). 990-997 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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