研究課題/領域番号 |
11307030
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北村 唯一 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (70010551)
|
研究分担者 |
高原 史郎 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70179547)
奥山 明彦 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20093388)
堀江 重郎 東京大学, 医学部・付属病院, 講師 (40190243)
野々村 祝夫 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30263263)
|
キーワード | 遺伝子治療 / 樹状細胞 / アデノウイルス / 泌尿器癌 |
研究概要 |
本研究では遺伝子治療の臨床応用に関する問題をシュミレートし、かつ泌尿器科癌に対する新しい遺伝子治療の開発を目的とする。このために実験動物個体に対する遺伝子治療実験および、樹状細胞にたいする腫瘍特異的免疫誘導についての研究を展開する。 1.adenovirusを用いた遺伝子治療実験を皮下に接種した癌の肺転移モデルにおいて展開した。導入する遺伝子はTGF-betaのシグナルを遮断するsmad7を用いている。smad7は有意に肺転移、肝転移を抑制し、そのメカニズムとして血管新生の抑制が考えられた。またsmadを制御する遺伝子skiも同様の転移抑制効果があった。 2.樹状細胞(dendritic cell)による細胞治療が遺伝子治療を補完する意味で近年注目されている。われわれは、転移巣を持つ腎細胞がん患者に対し患者の樹状細胞にin vitroで腫瘍抽出タンパクをパルスし患者体内に戻す治療を平成12年度に4例について実施し、患者における免疫モニタリングの追跡を行った。
|