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1999 年度 実績報告書

Auditory brainstem implant の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 11307034
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

加我 君孝  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (80082238)

研究分担者 室伏 利久  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (30242176)
山岨 達也  東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60251302)
菅澤 正  東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00179110)
伊藤 健  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50251286)
キーワードABI / NF2 / ABR / 人口内耳
研究概要

Auditory Brainstem implant(ABI)は、両側聴神経腫瘍により聴力が全く失われた患者に対して聴覚を取り戻すための新しい医療技術である。人口内耳は聴神経が正常である場合に適応となり電極を蝸牛の回転に移植する。ABIの場合は聴神経が腫瘍で障害を受けているために、脳幹の蝸牛神経核に電極を移植する。欧米では動物の基礎実験を経ずして、すでに患者への手術を行い、人口内耳の単極電極程度の成果を上げているという。我々は、臨床にABIを導入するには十分な基礎研究を必要とすると考え、本年度は以下の実験を行った。
1.電極の開発。東京大学工学部、グルノーブル大学工学部の協力を得て、脳の表面に移植する32チャンネルのシート型電極を開発した。本電極は5×5mmのシートの中に32個の白金イリジウム電極が並んでいる。これは記録用の電極であるが、刺激にも使用できるように、技術開発中である。本年度は刺激用に双極の電極間2mmで、半導体ソケットに組みこんだものを開発した。
2.反応の記録
32チャンネルのシート型電極をラットの聴皮質に置き、音刺激を与え、誘発電位を記録したところ、良好な反応が記録できた。ついで、下丘および蝸牛神経核に、双極の刺激電極を移植し、電気刺激を与えて、聴皮質の電位を記録したところ、潜時は異なるが、音刺激と同様の波形をもつ誘発電位が記録出来た。
本年度は以上の成果を生かし、換性実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 加我 君孝: "聴覚学の発達・可発生・再生の臨床的背景"Otol Jpn. 8(3). 119-126 (1998)

  • [文献書誌] 加我 君孝: "人口内耳の現在とABIの未来"Brain and News. 5(2). 103-114 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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