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1999 年度 実績報告書

明治期木彫像の技法調査および保存方法の研究-竹内久一作「技芸天像」を主とした-

研究課題

研究課題/領域番号 11308004
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京芸術大学

研究代表者

長澤 市郎  東京芸術大学, 大学院・美術研究科・文化財保存学専攻, 教授 (40172522)

研究分担者 真貝 哲夫  東京農工大学, 付属繊維博物館, 助手 (90282813)
稲葉 政満  東京芸術大学, 大学院・美術研究科, 助教授 (50135183)
三浦 定俊  東京国立文化財研究所, 保存科学部, 部長 (50099925)
小野寺 久幸  財団法人 美術院, 所長
信太 司  東京芸術大学, 大学院・美術研究科, 助手 (10272650)
キーワード日本彫刻 / 木彫 / 制法技法 / 非破壊調査 / 彩色彫刻 / イメージング・プレート
研究概要

研究の目的
江戸から明治初年にかけての彫刻界は衰頽の極致と言われているが、研究の対象にされたことは無かった。明治期彫刻は本格調査がされぬ間に痛み初めている。まず非破壊手法で構造調査と、制作技法(彩色を含む)を総合的に調査し、修復技術確立の糸口を掴みたい。
研究計画
平成11年度
1)現状の正確な記録撮影、2)X線透視観察撮影を行い、外観からは判明できない内部構造の解明。3)画像をヂィジタル化し、画像解析手法を用いて、より詳細な情報を収集する。
構造調査のため、調査対象像のX線撮影を、X線フィルムと最新の技法、デジタルX線画像記録法(イメージング・プレートを用い撮影した。フィルムをデジタル化し画像解析を駆使し、良好な画像を得る。初年度は、竹内久一作 技芸天像(彩色像)明治26年作、神武天皇像の調査を主に行った。両像とも明治期を代表する名作である。
結果
技芸天像は、シカゴで開催されたコロンブス万国博覧会に出品された、日本の芸術を世界に問うた作品であるが多くの発見があった。その最たるものは、江戸の技法の継承では無く、鎌倉時代の技法を参考にしたと見られる点であった。その他興味ある事実が明らかになった。
彩色に用いた顔料も数点分析したが、天然顔料であった。
平成12年度は、
1)木彫構造図作成、2)彩色に用いられた顔料の分析、3)接着剤を摘出し種類の特定作業、4)参考像の研究調査を推進する予定である。鮮やかな彩色顔料が輸入品の可能性について、併せて彩色技法などについて徹底的な調査を行う。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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