• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

ピコ秒熱反射法とイオン照射を用いる固体の熱伝導に対する照射効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11308018
研究種目

基盤研究(A)

研究機関名古屋大学

研究代表者

長崎 正雅  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (40273289)

研究分担者 重松 宏武  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (40281068)
有田 裕二  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (50262879)
松井 恒雄  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (90135319)
キーワード熱反射法 / サーモリフレクタンス法 / 熱伝導 / 熱拡散率 / 照射効果 / 格子欠陥 / パルスレーザー
研究概要

ピコ秒熱反射法による熱拡散率測定では,ピコ秒以下のレーザーパルス(加熱光)を試料に照射し,その後の試料表面温度の時間変化を別のレーザーパルス(測温光)の反射強度の変化としてとらえる。装置は,パルスレーザー本体,加熱光照射光学系,測温光照射光学系,測温光反射強度測定系,およびデータ処理部に大別される。本年度は,レーザー本体及び光学系を中心に装置の整備・製作を行った。また,試料の光学定数について検討した。
(a)加熱・測温用パルスレーザーの整備
加熱・測温用パルスレーザー(フェムト秒チタン・サファイアレーザー)を購入し,レーザー発振実験を行った。その結果,波長780nmにおいて最大800mW以上の出力が安定して得られることを確認した。
(b)光学系の設計・製作
汎用の光学部品を組み合わせて,加熱光照射光学系および測温光照射光学系を製作した。これらは,加熱光と測温光の振り分け,加熱光と測温光の強度調節および収束,測温光の遅延時間-加熱光が試料に到達してから測温光が到達するまでの時間-の調整等の機能を持つ。
(c)光学定数の測定
試料表面温度の時間変化から熱拡散率を求める際には,試料の光学定数(屈折率および消衰係数)が必要となる。これらを測定するためのエリプソメーターを購入し,シリコン単結晶,アルミニウム箔等について実際に測定を試みた。その結果,特にシリコン単結晶では,表面状態が消衰係数に大きな影響を与えることがわかった。熱拡散率を測定する際には,厚い酸化膜等を取り除くような前処理をした上で,表面状態を測定の間安定に保つ工夫が必要であると思われる。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi