研究課題/領域番号 |
11353001
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
池田 三郎 筑波大学, 社会工学系, 教授 (40026307)
|
研究分担者 |
多和田 眞 名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10137028)
氷鉋 揚四郎 筑波大学, 農林工学系, 教授 (90189762)
酒井 康弘 筑波大学, 社会科学系, 教授 (40093760)
松本 昭夫 中央大学, 経済学部, 教授 (50149473)
下村 和雄 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (60116217)
|
キーワード | 貿易 / グローバル / 環境リスク / 越境汚染 / 環境経済 / ゲーム理論 / 複雑系 / 事前対応 |
研究概要 |
本年度は、中国、韓国等のアジア諸国より関連する研究者を招いて国際シンポジュウムを開催し、東アジアにおける環境リスクの評価と管理に係わる政策課題を検討した。研究グループ全体では、研究打ち合わせ会を年2回持って研究計画の調整と進展を図り、次のような研究成果がでてきている。 1.アジアの経済のグローバル化と環境問題を、特に、中国の東北部、中国と日本の経済関係に注目した環境リスク管理の戦略や経済的の対応政策の実証分析を行った。(池田、酒井、鄭) 2.インド、バングラデッシュ等における多国間にまたがる水資源や環境汚染問題の課題を越境汚染として幾つかのシナリオによる政策の比較分析を行い、多国間の交渉の有効性についてのゲーム論的な考察も加えた。(氷鉋、藤岡、白井) 3.貿易における環境外部性、持統的発展性の環境勘定や経済指標に関する課題を総括し、開発と環境保全にの政策比較のための費用便益分析への新しい意義付けを行った。また、戦略的貿易論における汚染削減技術の国際間移転が各国におよぼす経済厚生の理論的な展開を図った。(木村、大沼、多和田) 4.越境環境汚染を考慮した二国間動学的貿易モデルを構築し、越境環境汚染の動学的な一般均衡パスの性質を明らかにし、その政策的な意味について考察した。(下村、金沢) 5.環壊変数を考慮したマクロ経済系を複雑系モデルとして構築し、そこにおけるカオス的な非線形挙動を数値シミュレーションによって解明することにより、地球温暖化等の非線形的な外部変化を分析する複雑系の分析枠組みによる手法を構築した。(松本、稲葉、樋口)
|