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2001 年度 実績報告書

ヒト化を特徴づける遺伝子変化探索システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11354011
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

斎藤 成也  国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 助教授 (30192587)

研究分担者 植田 信太郎  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20143357)
五條堀 孝  生命情報, DDBJ研究センター, 教授 (50162136)
キーワードヒト化 / 類人猿 / ゲノム / 遺伝子 / 進化 / Silver
研究概要

本研究では、ヒト化を特徴づける遺伝子の変化を発見することを目的として、系統的にヒトに近縁な類人猿,特にチンパンジー(chimpanzee)、ゴリラ(gorilla)、オランウータン(orangutan)}の遺伝子の塩基配列の大規模比較を行なった。大規模比較のために必要なライブラリーをゴリラに関して整備した.肝臓組織から精製したDNAを用いて,ゴリラゲノムの3.5倍をカバーする平均長41kbのフォスミドDNAライブラリーを構築した.このゴリラフォスミドライブラリーをPCRスクリーニングして,HoxAクラスターの全領域をカバーするフォスミドクローンを得,ショットガンシーケンス法を用いてほぼl00kbにおよぶ塩基配列をゴリラで決定した。この大規模解析のために,ヒトゲノムの配列とゴリラのショットガン配列を効率よく比較することのできるソフトウェアSMAPのプロトタイプを開発した.
また,昨年に引き続き,ヒトと類人猿の塩基配列比較データベースの作成を行なっている。これらは類人猿ゲノム計画Silverのホームページ(http://sayer.lab.nig.ac.jP/〜silver/index.html)ですでに部分的に公開している。一方類人猿の種内変異の探索も重要なので,チンパンジーについては三和化学研究所熊本霊長類パークと共同研究で血液資料の提供を受け,DNAを抽出して,mtDNAやABO式血液型遺伝子を中心にいくつかの遺伝子の塩基配列決定を行なっている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Noda R.: "Mitochondrial 168 rRNA sequence diversity of hominoids"Journal of Heredity. (in press).

  • [文献書誌] Fujiyama A.: "Construction and Analysis of a Human-Chimpanzee Comparative Clone Map"Science. 295・5552. 131-134 (2002)

  • [文献書誌] Osawa M.: "Haplotype analysis of human alpha2-HS glycoprotein (fetuin)"Annals of Human Genetics. 65・1. 27-34 (2001)

  • [文献書誌] Sanders Alan R.: "Genetic Diversity of the Human Serotonin Receptor 1B (HTR1B) Gene"Genomics. 72. 1-14 (2001)

  • [文献書誌] Niimura, Y.: "In silico chromosome staining : Reconstruction of giemsa bands from the whole human genome sequence"Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.. 99・2. 797-802 (2002)

  • [文献書誌] Suzuki, Y.: "ADAPTSITE : detecting natural selection at single amino acid sites"Bioinformatics. 17・7. 660-661 (2001)

  • [文献書誌] 斎藤成也: "中山書店"ヒトにいたるゲノム進化. 榊佳之・小原雄治編『ゲノムから個体へ』. 330 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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