研究課題/領域番号 |
11355032
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
化学工学一般
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
架谷 昌信 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (50021788)
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研究分担者 |
近藤 元博 トヨタ自動車(株), プラント・エンジニアリング部, 研究員
渡辺 藤雄 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (70109312)
小林 敬幸 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (90242883)
金森 道人 中部電力(株), 電力利用技術研究所c, 研究員
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 吸着ヒートポンプ / ポンプ / マイクロ波 / シリカゲル / 脱着 |
研究概要 |
本研究では、発電システム稼働率向上、排熱高度利用による省エネルギー資源化の同時達成を目標とし、超COP10型熱・電併用吸着ヒートポンプ(AHP)を中核とした新たなシステムを提案し、このシステムの中心となるAHPに最小限の外部動力付加した熱・電併用AHPを導入することを考え、シリカゲル/水蒸気系AHPにポンプ動力及びマイクロ波照射の2形態の外部動力を付加したAHPの開発研究を行った。平成11年度は、熱出力2kW級シリカゲル/水系吸着ヒートポンプに出力300Wメカニカルブースターポンプを連結し、その有無条件下の熱出力特性の評価を行った結果、ポンプ導入により吸着材温度の上昇を伴うことなく、排気の加速効果によって脱着が促進されることを認め、提案の方法の妥当性が示された。平成12年度は、シリカゲル/水系の吸着ヒートポンプを想定した熱重量天秤型試作吸着器を試作し、脱着過程のマイクロ波照射効果をマイクロ波出力を種々変化さた条件下の脱着促進効果を定量的に検討した結果、マイクロ波は吸着水に選択的に吸収され、温度脱着と比較して、マイクロ波出力1kW以上連続照射では短時間で温度脱着以上の脱着がなされること、1kW未満の連続照射では脱着量は温度脱着と同程度であるが脱着時間が短縮されることがわかった。この照射によるシリカゲル粒子自身の温度上昇を抑制するために間欠照射法を適用したところ、1kW以上照射条件下でも試料温度の上昇が抑制でき、かつ、短時間で温度脱着と同程度の脱着量を得た。以上の結果を総合的に検討した結果、AHPへの最小限動力付加によって大幅な熱効率の増大が可能となるシステム開発のための手法が確立された。
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