研究課題/領域番号 |
11356009
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
見上 彪 帯広畜産大学, 原虫病分子免疫研究センター, 教授 (20091506)
|
研究分担者 |
五十嵐 郁男 帯広畜産大学, 原虫病分子免疫研究センター, 助教授 (80159582)
長澤 秀行 帯広畜産大学, 原虫病分子免疫研究センター, 教授 (60172524)
藤崎 幸蔵 帯広畜産大学, 原虫病分子免疫研究センター, 教授 (00292095)
井上 昇 帯広畜産大学, 原虫病分子免疫研究センター, 助手 (10271751)
玄 学南 帯広畜産大学, 原虫病分子免疫研究センター, 助手 (10292096)
|
キーワード | T.gondii / N.caninum / C.parvam / B.caballi / B.epui / T.congolense / ヘルペスウイルス / 組換えワクチン |
研究概要 |
本研究はヘルペスウイルスをベクターとした動物の原虫感染症に対する組換えワクチンを開発することを最終目的とし、以下の基本手順により実施される。1)各種病原性原虫のcDNAライブラリーを作製する。2)主要抗原遺伝子を検索し、クローニングする。3)それぞれに対応するヘルペスウイルスベクターに挿入し、種々組換えウイルスを構築する。4)組換えウイルスにより発現された各原虫タンパク質の抗原性と免疫原性が虫体由来のそのものと一致するか調べる。5)自然宿主における各種原虫感染症に対する組換えワクチンの感染・発症防御効果を総合的に検討する。本年度までに得られた主な成績は以下の通りである。 1)トキソプラズマ原虫:T.gondiiの主要表面抗原P22、P24、P30、P43、P54、SUS1遺伝子をクローニングし、大腸菌発現ベクターを用いて大量に発現し、その発現産物をマウスに免疫してそれぞれの抗血清を得た。2)ネオスポラ原虫:N.caninumの主要免疫原性タンパク質P36とP43遺伝子をクローニングし、組換えワクシニアウイルスを作製した。組換えウイルスをマウスに免疫した後にネオスポラ原虫で攻撃したところ、有意な感染防御効果が認められた。3)クリプトスポリジウム原虫:C.parvumの主要免疫原性抗原P15、P23遺伝子をクローニングし、組換えワクシニアウイルスを作製した。4)バベシア原虫:B.caballiの主要抗原P48とB.equiの主要抗原P30、P34遺伝子をクローニングした。5)トリパノソーマ原虫:T.congolenseの主要抗原P37遺伝子をクローニングした。
|