研究概要 |
これまでの研究においては、Dunaliera bardawil由来の天然型ベータカロチンの抗酸化作用を検討してきた。オプソニン化ザイモザンの刺激によるヒト好中球のルミノール依存性・ルシゲニン依存性化学発光に対するベータカロチンの効果についての研究を行ったところ,1.4〜1.6_のベータカロチン存在下で,ルシゲニン依存性化学発光の減弱がみられた。一方,ベータカロチンはスーパーオキサイドの産生を抑制すると言われているが,我々の検討ではルミノール依存性化学発光には影響がみられなかった。これまで検討したベータカロチンの濃度はヒト生体の血中濃度よりも低いレベルであったので,今後さらに高濃度でのベータカロチンのヒト好中球活性酸素種産生能への影響を検討する予定である。
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