研究概要 |
昨年度は低濃度のベータカロチンによる化学発光に対する抑制効果について検討を行ったが,今年度はさらに高濃度での検討を行った。しかしながら,通常の血中濃度程度の濃度ではルミノール依存性化学発光に有意な変化はみとめられず,活性酸素種についてはドナリエラ産生ベータカロチンは十分な抗酸化作用をもちえないものと推測された。 そこで,さらに窒素酸化物の産生に対するドナリエラ産生ベータカロチンの影響を検討することにした。現行の当教室の化学発光測定器材では窒素酸化物の産生を評価することができないため,間接的にNOの産生を評価するためiNOSmRNAの発現を測定することとし,現在半定量的RT-PCR法の確立のため予備実験を行っている。
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