研究分担者 |
稲邑 清也 大阪大学, 医学部, 教授 (90203207)
長谷川 智之 北里大学, 医療衛生学部, 助手 (10276181)
池田 俊昭 北里大学, 医療衛生学部, 助教授 (00184424)
大澤 昌彦 住友電気工業(株), 大阪研究所・バイオメディカル研究部, 主幹
原内 一 大阪大学, 医学部, 助手 (20243256)
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研究概要 |
本研究では,医用画像を保管する際には,電子透かし技術を用いてこれらの情報の著作権保証を行い,インターネットを利用して患者の医用情報を送受信する際には,VPN (Virtual Private Network)技術を用いて,情報の秘匿性を確保しながら患者宅,個人病院,中核病院間を連携できる,Webベースの在宅医療支援システムを構築した。 本構築システムは患者宅,個人病院,中核病院の各システムで構成した。患者宅システムから個人病院システムに電話回線を用いて伝送された患者の毎日の体温や血圧などの健康情報を,その患者の個人病院内に保管されている既存の情報に自動連結できるようにし,これらの健康情報をチャート表示できるようにした。また,主治医と患者との対面診断を模擬するために,双方にカメラを設備した。個人病院システムでは患者ごとに医用画像が画像サーバに蓄積される。さらにサーバに蓄積された画像を参照しながらキーボードを用いた診断所見の入力が可能で,その際,注目点マークの付加や音声での診断所見の入力をも可能とした。 個人病院においてモダリティ等から得た医用画像を保管する際には,電子透かし技術を用いて医用画像に施設特有の透かし画像を埋め込んで著作権の保証を行った。また,インターネットを使用して患者の医用画像などの医用情報を送受信する際には,VPN技術を用いて伝送される患者情報などを高度暗号化し,インターネット伝送して,秘匿性を確保した遠隔読影診断を行った。中核病院システムで使用するDICOM画像ビューワ及び読影所見作成システムは,個人病院システムからプログラムが供給され,このプログラムを利用することで,キーボードを用いた診断所見の入力が可能となり,さらにシネモードやWL/mm (Window Level/Window Width)画像処理,注目点マークの付加なども可能とした。
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